英語表記　Yata
日本表記　八咫

　キリタヤがスガタのために制作した鳥型小型愛玩用サイボーグ。亡きキリタヤの師、ヒューの愛烏・八咫の脳と脳髄が移殖されている。

英語表記　Bran(商品名/BrAN


　キリタヤが幼いスガタの玩具として開発した鳥型愛玩用サイボーグ「ヤタ」を商品化したペット型愛玩用サイボーグの商品名。原型は鳥型だが、後に犬型や猫型など、家庭における様々なペット型が開発された。

　キリタヤはこの発明で特許をとっており、全世界でペット愛好家たちに大反響を受けたため一躍大金持ちとなった。キリタヤはその多くの資金をスリランカ再興にかけようとしたが、一部の動物愛護団体や国際関係の圧力などで無駄に終わる。

　このことがきっかけでキリタヤはますます世間を拒絶し難しい性格になり、本人の意図には反して途方もない資産を抱えることになった彼を世間には「金の亡者」と誹る者もいた。

　無論根も葉もない噂であり、キリタヤ自身の生活は修行僧のように極めて質素であった。

　使い道を失い貯まる一方の財産の大部分を自己の「アルコーン」研究開発費に投資、それでも余剰した莫大な資金はスガタの養育費と「雪の降る街」にあるアルマが育った児童養護施設への寄付に分けられたらしい。

英語表記　Miduki Miwa
日本表記　三輪　観月

　クリャーカ・T・トールソンの妻にして、シオン・三輪・クリャーカドッティルの母。シオンを産んだあと肥立ち悪く亡くなった。14歳の時に大病を患い、容姿に大きな後遺症が残ってからはその姿を人に見られることを厭い、写真はおろか外出すらもしていないという。ゆえに、彼女の姿は14歳までの画像しか残っておらず、その姿は娘・シオンと空恐ろしいほど瓜二つである。

英語表記　Kraka　Thomas　Thorson

　シオン・三輪・クリャーカドッティルの父。ハイバーンランド系トゥーレランド人。高名な遺伝子学者であると同時に詩人、作曲家でもある。シオンに音楽の才能があることを「生まれた時から知っていた」ため、幼い頃から音楽の英才教育を施し、プロデューサーとして自らが作曲した楽曲を提供もしている。

　英才教育を施す、と言っても、シオンの教育に彼が携わったのはほんの初期の一時期で、音大などから講師を雇う外注が今ではほとんどとなっており、親子が共に過ごす時間は皆無に等しくなっている。ただ、楽曲提供は多く、娘とのコラボでは大変高く評価されている。

　シオンを遠ざけ、冷たい態度で接しているが、一方で彼女の身を案じるあまり半狂乱になったり、狂おしい表情でシオンを凝視めたりするなど、愛情を示す仕草もあり、非常に複雑かつ曖昧な態度をとっている。

　イングラム・ラーズ・バーン＝ブレイクの孫弟子(彼の指導教官がイングラムの直弟子であった)であると同時に、高梨レンの最後の直弟子でもある。

英語表記　Akar
日本表記　アケル

　アキラ・野場・バーン＝ブレイクとアブラクサスの施設で共に育った「ともだち」。アキラは神として処遇されていたが、「ともだち」は”観察対象”であった。