2011 02.26 Sat シオン・三輪・クリャーカドッティル ＣＡＴＥＧＯＲＹ ：登場人物紹介「サ行」

★ユーフィリア/福音書★

　15歳。前編のヒロイン。スリランカ・パンデミックの後、各国で歌い、傷ついた人の心を癒したことで世界的に有名な天才歌姫。日本公演に合わせて来日し、数か月間、湘灘中学校に通学することになる。トゥーレランド人と日本人のハーフ。父は高名な遺伝学者のクリャーカ・T・トールソン。母、三輪ミヅキのルーツである日本文化に熱心。幼いころから海外を転々としてていたので、一般と常識感覚が少々ずれている。

　一見おっとりしているが、容姿に反して運動神経はよく、ケイトが初めて「女子で競り合うことが出来た」と言わしめるほどである。

　明るく捉えどころのない性格だが、一方で母の死は自分に責任があると感じており、父が自分に冷たいのもそのためだと思っている。せめて、父の期待に応えたいがために、父との絆を信じたいがために歌に固執している節がある。父の不安定な態度に内心は一喜一憂し、翻弄されて一人泣いたりもしている。


★ユートピア/救済神話★

　砂原トオルと結婚し、砂原シオンとなる。砂原アルマの母。
　彼女は父、クリャーカ・トールソンが夭折した幼馴染の三輪ミヅキのES細胞を用いて作られた「生物学的に完成されたクローン」人間であった。