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オリジナルストーリー『"U"LYSSES』後編の作品紹介。
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英語表記 iTOL super tricera computer system
日本表記 スーパートライセラコンピューター アイトル

 新ミナトミライ・クロノス・ゾア全システムを支えるマザーコンピューター。ニューロ、DNA、量子コンピューターを合わせた複合自立思考学習進化型コンピューター。開発者はスガタ・S・ディヤナーラジャ博士。iTOLは「インタラクティブ ツリー オブ ライフ(相互作用する生命の樹)」という意味である。


 クロノス最深部に世界最高機密として警備されているが、それはメインサーバーの一つであり、他2体のメインサーバーは三輪司令総官などごく限られた人間にしか把握されていないという。

 常に対アルコーン作戦に対して思考し(thinking)、学習し(learning)、成長する(growning)という特性を持つ。有機コンピューターであるため、常に成長を続けるため最奥部でまるで樹木のように根を張っているという。異常増殖や進化を防ぎ、なおかつアルコーンのL2ウィルスに対してキャリアであるために人間を「人柱」にする必要があり、この役目を開発者であるスガタが自ら名乗りをあげ、人としての姿を捨てた。

 トライセラコンピューターとは、この三つの、三重特性の枕詞からなづけられた。

 ただし、同システムを完成させたのはそもそもキリタヤ博士(それをヒイズが後任し、さらに彼の後任をスガタが担当した)であり、アルコーンの本体も同様のシステムコンピューターがメインとなっている。

 言いかえれば、アルコーンのL2ヴァイラス由来の人類に対する殺戮衝動が、アルコーンに変わった程度の違いと認識されているが、開発者のスガタはポロスの目指す究極形態は六次元であり、それが達成されたとき「六次元の顕現、リセット」が発動しアルコーンが消滅するという。この特性がアルコーンにはないとしている。

 彼の言う「六次元の顕現」が具体的に何を指すかは示されず、ただ事例にたとえて、「怪我をしている人がいて、それを治療してあげるだけの作業」としている。

 アイトル三機にはそれぞれ名前がつけられており、SARACA(サラサ)・SHOREA(ショレア)・FICUS(ファイカス)という。
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